メニュー

『マイクロプラスチックが心臓病のリスクを高める?』最新研究で判明

[2024.04.18]

近年、環境問題として注目されているマイクロプラスチック。実は、私たちの健康にも深刻な影響を与えている可能性があることが、近年の研究で明らかになってきました。今回の記事では、マイクロプラスチックがアテローム形成と心血管イベントに与える影響について、最新の研究結果をご紹介します。

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは、5mm以下のプラスチックのことを指します。ペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品が、海や川で分解されることで発生します。

種類

サイズ

発生源

マイクロプラスチック

100nm~5mm

ペットボトル、レジ袋、プラスチック製品の破片

ナノプラスチック

100nm以下

化粧品、洗顔料、歯磨き粉

マイクロプラスチックが心臓病のリスクを高めるメカニズム

マイクロプラスチックは、血管に入り込むと、血管壁に炎症を引き起こします。この炎症は、アテロームプラークと呼ばれる脂肪の塊を形成し、血管を狭くします。

マイクロプラスチックと心血管イベントの関係

2023年にNEJM誌に掲載された研究では、頸動脈プラーク切除術を受けた患者257人のうち、58.4%の患者からポリエチレンを含むマイクロプラスチックが検出されました。マイクロプラスチックが検出された患者は、検出されなかった患者と比較して、主要な心血管イベント(死亡、脳卒中、心筋梗塞など)のリスクが4.53倍高いことが示されました。

マイクロプラスチックによる心血管イベントのリスクを減らすために

マイクロプラスチックによる心血管イベントのリスクを減らすためには、マイクロプラスチックの体内への取り込みを減らすことが重要です。

マイクロプラスチックの体内への取り込みを減らす方法
  • ペットボトル飲料を避ける
  • 食品包装を減らす
  • 洗顔料や歯磨き粉など、マイクロプラスチックを含む製品の使用を控える

まとめ

マイクロプラスチックは、私たちの健康に深刻な影響を与えている可能性があります。マイクロプラスチックの体内への取り込みを減らすことで、心血管イベントのリスクを減らすことができます。

 

参考文献

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME