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新型コロナウイルス感染症の検査(2022.01.19更新) 前回は新型コロナウイルス感染症が疑われる場合の対応と相談の流れについて紹介しました。今回は新型コロナウイルス感染症の検査を詳しく紹介します。 新型コロナウイルス感染症の検査では核酸検出検査(PCR検査)が最も有名ですが、それ以外にも抗原定性検査、抗原定量検査などがありそれぞれ特徴があります。 ウイルスを特徴づける遺伝子配列を抽出する検査方法です。抗原定性検査よりも少ない量のウイルスが検出できますが、検体を検査機関に搬送する必要があり、判定時間が長いものもあります。 PCR検査は現在保険適用となっており、リアルタイムRT-PCRなどさまざまな検査方法があります。 ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)を検出する簡便・迅速な検査方法です。判定時間は短いですが、PCR検査や抗原定量検査に比べてウイルスを検出する感度が低下する可能性があります。 ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)を検出する検査方法で、専用の測定機器を使って行われます。検出感度が高いことから無症状者にも活用することができます。 新型コロナウイルスの感染症の検査は対象者の状況によって選択が異なります。概要は以下となります。 出典: 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第4.1版)P151) また鼻咽頭、鼻腔、唾液など検体の種類によって検出感度が異なるため、同じ検査でも検体によっては推奨されないことがあります。特に唾液は検出感度が低いとされています。 症状が現れてから9日目以内の方では、PCR検査、抗原定量検査、抗原定性検査(鼻咽頭、鼻腔のみ)が行われます。 一方、10日目の方では、PCR検査(鼻咽頭、鼻腔のみ)、抗原定量検査(鼻咽頭、鼻腔のみ)が行われます。 抗原定性検査(鼻咽頭、鼻腔のみ)も使用可能ですが、陰性の場合であっても症状などを見ながら必要に応じてPCR検査や抗原定量検査が推奨されています。 濃厚接触者とは新型コロナウイルスに感染している方と近い距離で接触したり長時間接触したりすることで感染の可能性が相対的に高くなっている方のことです。 濃厚接触者で症状がある場合は、COVID-19を疑う症状がある方と同じ検査の流れとなります。 無症状の場合はPCR検査(鼻咽頭、唾液のみ)と抗原定性検査(鼻咽頭、唾液のみ)が推奨されています。 今回は新型コロナウイルス感染症の検査について概要を紹介しました。各検査の特徴や感染が疑われる方の状況に応じてどの検査が活用されるのかも異なってきます。 自分に必要な検査がわからない場合は保健所や主治医の先生に相談しましょう。 メイトウホスピタルでは、新型コロナウイルス感染症に関する情報を発信しています。他の記事もぜひご覧ください(その症状、本当にただの風邪?新型コロナウイルス感染症かも?) メイトウホスピタルでは、オンライン発熱外来にご予約いただくことで、インターネットによるテレビ会議方式でご自宅で医師の診察を受けることが可能です。オンライン診療を受診いただいた後、医師の判断によってご自宅へ新型コロナウイルス・インフルエンザ用抗原検査キット(送料込2,500円)を送付します。ご自身で検査を実施いただき、医師が検査結果を確認致します。ご予約は以下リンクから受付致しております。
新型コロナウイルス感染症の検査の種類と特徴
検査種類
PCR検査
抗原定性検査
抗原定量検査
調べるもの
ウイルスを特徴づける遺伝子配列
ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)
ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原)
精度
抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる
検出には、一定以上のウイルス量が必要
抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる
検査実施場所
検体を検査機関に搬送して実施
検体採取場所で実施
検体を検査機関に搬送して実施
判定時間
数時間+検査機関への搬送時間
約30分
約30分+検査機関への搬送時間
①核酸検出検査(PCR検査)
②抗原定性検査
③抗原定量検査
新型コロナウイルス感染症の検査フロー
検査フロー案
①COVID-19を疑う症状がある方
②濃厚接触者
まとめ
お問い合わせ先
参考情報