新型コロナウイルス感染症におけるオンライン診療(遠隔診療)
新型コロナウイルス感染症が拡大する中でのオンライン診療・遠隔診療の位置付けと、当院でのオンライン診療の流れについて紹介します。(前回の記事をご覧になりたい方は、オミクロン株の概要を参照ください。)
オンライン診療とは?
オンライン診療とは、「患者が医療機関に行くことなく、スマホやパソコンなどを使って、リアルタイムに診察や薬の処方を受け取ることができる仕組み」と言われています。
これまでは医療機関に通って、診察をしてもらったり薬を処方してもらうことが一般的でしたが、新型コロナウイルス感染拡大下において、オンライン診療に関するルールが一時的に緩和されたこともあり普及が一気に進みました。
これまで初診に関して対面診察が必要とされる疾患がありましたが、コロナ禍における時限措置ではどのような疾患であっても初診・再診ともにオンライン診療が可能となっています。
オンライン診療の特徴
コロナ禍のオンライン診療の特徴は、医療機関を受診しないで診察・治療を受けられる点にあります。医療機関への通院が不要となるため、自宅や職場からの診療が可能です。これは通院や病院での待ち時間をなくすことにもつながります。また、コロナ禍においても、通院時に他の患者と接触することがなくなるので、感染対策としても有益です。
一方オンライン診療では、医師が得られる情報が対面による診療と比べて少なくなることが懸念されています。体を触って症状を確認する触診ができなかったり、十分な検査結果がない中で医師が判断を行わなければならない場合もあるからです。
このようなオンライン診療の特徴を踏まえ、医師と十分にコミュニケーションを取ることや、オンライン診療を補完する情報を医師が得られる環境を作ることが重要と考えられています。
新型コロナウイルス感染症に対するオンライン診療
新型コロナウイルス感染症に対する診療にもオンライン診療が活用されています。
当院では、発熱等の症状のある方に対してオンライン診療を行っています。
<メイトウホスピタルにおけるオンライン診療Web予約から自宅療養終了までのフロー>
診療時間
・夜間診療(月曜~金曜)21時~23時(※)
(※)診察時間につきましては、医師の都合により、患者さんと調整のうえ変更となる場合があります。
オンライン診療を予約ページ(以下画像バナーリンクからアクセス下さい)から行い、ご自宅でオンライン診療を行うことができます。
その後メイトウホスピタル提携薬局から郵送でコロナウイルス・インフルエンザ抗原検査キット(送料込2,500円)を患者様のご自宅にお送りし、ご自身で検査を実施していただき、医師が検査結果を確認します。
診察の結果、新型コロナウィルス感染症と診断された場合、新型コロナウイルス感染症の治療を行います。基礎疾患を有する患者様の場合には、特例承認薬 ラゲブリオの投与などを行うことがあります。
この方法により、発熱等で新型コロナウイルスに感染しているか不安な方も、在宅で安心して検査や診療を受けることができますので、ご活用いただければと思います。
参考情報
- 加藤浩晃編, Digital Health Treand 2021 メディカ出版