回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟(A棟3階40床)
入院生活の一つひとつがリハビリです。
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーション病棟では、下記疾患に当てはまる患者様に対して、日常生活動作の向上における在宅復帰を目的としたリハビリを集中的に行います。
急性期病院での治療を終え、病状が安定している方を対象として365日のリハビリを行っています。
入院対象となる方
下表の疾患に該当する方
疾患名 |
---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後又は義肢装着訓練を要する状態 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷、頭部外傷を含む多部位外傷の発症又は手術後 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 |
股関節又は膝関節の置換術後の状態 |
※疾患により入院期間が定められています。
入院から退院までの流れ
1.入院時合同評価
入院時に担当の看護師、介護士、リハビリ、医療相談員、管理栄養士、薬剤師が参加し、患者様の情報や心身状態を多職種で評価し、今後の治療方針、退院支援などの方向性を統一し、情報共有を図ることを目的に実施しています。
方法としては入院当日に30分間で①患者様の現在の心身機能の評価、治療・看護方針の決定②棟内ADLの検討、ベッドサイドの環境設定③入院前のADLの確認、ご本人・ご家族の希望の聴取④ご家族もしくはキーパーソンの介護力の確認を行い、早期より退院後の生活をイメージして介入できるようにしています。
2.入院時訪問指導
自宅退院を希望される方に対して、効果的なリハビリテーションを実施するため、また自宅改修・環境設定、サービスの提案を行うため、担当がご自宅に訪問し、玄関・廊下・居室・トイレ・風呂などの家屋の状況、自宅周辺の道路状況などを調査します。
3.IC(インフォームドコンセント)
本人・ご家族又はキーパーソンと担当の医師・看護師・リハビリテーションスタッフ・医療相談員が集まり、入院からの患者様の状態報告を行います。これにより退院後の生活の目標を共有します。また長期入院の患者様・状態が大きく変化した患者様については必要応じてその都度行います。
4.カンファレンス
患者の全体像(健康状態、機能、活動、リスク等)を多職種で 共有し、リハビリテーションの目標および目標達成のための職種別の介入計画について協議しています。 目標には、短期目標と長期目標があり、患者様一人一人の病態や機能、活動の評価に基づいた共同目標 を定め、具体的な活動の自立度と達成までの期間を設定し、リハビリテーションを実施できるようスケジュールを作成しています。
カンファレンスは、入院時・1 ヶ月毎・退院前と定期的に実施し、その都度①全体像の確認②課題の整理③解決策の検討・協議④ 目標設定⑤介入計画の立案。などを協議しています。
5.退院前自宅訪問
必要に応じて退院前に患者様と同行して自宅での動作確認を実施しています。
6.外出・外泊
必要に応じて、自宅訪問と同時期に半日~2日間で一度、外出・泊をしてもらっています。
事前に自宅で必要をされる動きをリハビリ・病棟で訓練します。自宅内・周辺でその動作が安全に実施できるかの確認をしてきてもらいます。介助者付きで実施するので帰院後介助者に情報共有を行い、安全でない点があれば退院までに再度訓練を実施し、動作を獲得します。
7.退院前合同カンファレンス
退院前の患者様に対して、退院後の生活を安心して過ごして頂くために入院時担当した看護師・リハビリスタッフ・医療相談員と退院後担当するケアマネージャーや在宅・福祉用具のスタッフで集まり情報共有を行います。情報共有は患者の全体像(健康状態、機能、活動、リスク等)と今後の目標を中心に行い、退院後の生活にスムーズに移行できるよう実施しています。
入院生活1日の流れ
6:00 | 起床・モーニングケア |
---|---|
7:00 | 着替え・朝の準備 |
7:30 | 朝食 |
8:30 | トイレ |
8:40 | リハビリテーション開始 |
9:30 | 環境整備・シーツ交換 |
10:00 | 検温・処置・検査・入浴など |
12:00 | 昼食・口腔ケア |
13:00 | 入浴 |
16:00 | リハビリテーション秀直 |
18:00 | 夕食 |
18:30 | 歯磨き |
20:00 | 着替え |
21:00 | 就寝 |
- リハビリテーションを行う時間は個人ごとに異なります。
- 上記生活の流れはあくまで一例となります。個々に違いますのでご了承ください。
リハビリテーションの実施
- 主に当病棟専属の理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語療法士(ST)が行います。
- 祝日・祭日・日曜日に関わらず、365日毎日実施します。
- リハビリ時間は、毎朝担当の者がお伝えします。
入院時持ち物リスト
※当院には売店がございませんので、入院前にご準備をお願いいたします。
1.手続き用
■必ずいるもの
- 保険証
- 診察券
- 認印
■持っている方のみ
- 各種医療証(高齢医療証・福祉医療証・介護医療証)
- お薬手帳
- 服用中のお薬(内服薬・軟膏・目薬等)
2.身の回りのもの
着替え(3セット以上)※指定があります
- 上衣
- 上着
- ズボン(動きやすくウエストがゴムタイプのもの)
- 肌着
- 靴下
- パジャマ
- バスタオル(5~6枚)
- タオル(5~6枚)
- お茶用のプラスチックコップ(自己で管理出来る方)
- 歯ブラシ・歯磨き粉・プラスチックコップ
- シャンプー・リンス・ボディソープ
- 洗濯物を入れるビニール袋
- 箱ティッシュペーパー
- 靴(着脱しやすい運動靴)
- テレビ用イヤホン(個室の方は不要)
- 義歯入れ、義歯洗浄剤(義歯使用の方)
- マスク
3.必要があればいるもの
- 保湿クリーム
- 電気カミソリ・充電器
- 介助用スプーン
- 水筒
部屋・設備
実績
2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|
在宅復帰率 | 89% | 93% |
リハビリテーション平均単位数 | 7.1単位 | 7.7単位 |
リハビリ実績指数 | 52.6 | 52.1 |
平均入院日数 | 50日 | 63日 |
お問い合わせ先
転院・入院のご相談については、地域医療連携室にお電話でご相談ください。
地域医療連携室
電話番号 052-701-8881(直通)
電話受付時間 月~金曜日 9:00~18:00
※電話がつながらない時は、代表番号052-701-7000へおかけ下さい。