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パーキンソン病の症状進行を予防する!有効なリハビリテーション方法とは?その②

[2023.07.03]

齋木 英資 (愛知医科大学パーキンソン病総合治療センター教授)監修 愛知医科大学パーキンソン病総合治療センター
教授 斎木英資

LSVT-BIGは、高振幅の運動を集中的に行うことに重点を置いています。

この研究(Mov Disord. 2010; 25 :1902-8)では、軽度から中等度のパーキンソン病患者60名を、個別訓練(BIG)、グループ訓練のノルディックウォーキング(WALK)、家庭内での自主運動(HOME)のいずれかに割り当てました。

BIGグループとWALKグループの患者は、それぞれ4週間と8週間の指導付きトレーニングを受けました。主な評価指標は、ベースラインから16週後のUPDRS運動スコアの群間の差でした。最終評価時には、有意な群間差がありました(P < 0.001)。BIGグループではUPDRSの平均改善量が-5.05(SD 3.91)でしたが、WALKグループでは0.58(SD 3.17)、HOMEグループでは1.68(SD 5.95)と軽度の悪化が見られました。LSVT®BIGは、タイムドアップアンドゴーやタイムド10m歩行においても、WALKやHOMEよりも優れていました。

この研究は、LSVT-BIGがパーキンソン病患者の運動能力改善に有効であることを示しています。

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